
三重県・松阪への旅は、まさに「五感を震わせる食の至福と、豪商たちが築いた粋な文化に触れる、贅沢な大人旅」でした。
旅のハイライト
最高級ブランド松阪牛を堪能
松阪を訪れた最大の目的は、やはり日本を代表する最高級ブランド、松阪牛を本場で味わうこと。今回足を運んだ老舗店では、仲居さんが見事な手さばきで、鉄鍋に大ぶりの肉と砂糖、溜まり醤油だけで味付ける「関西風すき焼き」を仕上げてくれました。口に入れた瞬間、体温でとろけるような脂の甘みと濃厚な旨みが広がり、これまでの牛肉の概念が覆されるほどの衝撃を受けました。また、地元で愛される鶏焼肉の香ばしい味噌ダレの味わいも、松阪の食の奥深さを教えてくれる逸品でした。
江戸時代にタイムスリップ
お腹を満たした後は、江戸時代に「伊勢商人」として名を馳せた豪商たちの足跡を辿りました。松阪商人の館や旧長谷川家住宅の重厚な建築を見学し、洗練された庭園や、緻密な格子戸の意匠を眺めていると、当時の松阪がいかに経済と文化の中心地として繁栄していたかが伝わってきます。また、伝統の松阪もめんの体験施設では、藍色の縞模様の美しさに目を奪われました。素朴ながらも気品あるその風合いは、粋を重んじた江戸の人々に愛された理由がよく分かります。
さらに、松坂城跡の立派な石垣に登れば、城下町を一望でき、歴史の風を感じることができました。御城番屋敷の武家屋敷が今もなお生活の場として守られている風景には、この街の歴史に対する深い誇りと愛情を感じ、心が温まりました。
最後に
極上の美食と、落ち着いた情緒溢れる街並み。松阪は、心もお腹もこれ以上ないほど満たしてくれる、豊かさに満ちた素晴らしい場所でした。


