伊勢の地を踏みしめた瞬間、生い茂る巨木の間から差し込む光と、どこからか漂うお香の香りに、心がふわりと浄化されるような感覚を覚えました。日本人の心のふるさと、伊勢への旅の感想を綴ります。
1. 神聖な空気と「お伊勢さん」の懐
まずは伊勢神宮(外宮・内宮)へ。五十鈴川の御手洗場で清らかな水に触れ、宇治橋を渡ると、そこには都会とは別世界の静寂が広がっていました。正宮へ向かう砂利道の音さえも心地よく、古来より人々がこの場所を目指した理由が、言葉ではなく肌で理解できた気がします。また、少し足を伸ばした二見興玉神社の夫婦岩では、波しぶきと巨岩の神々しさに自然の生命力を感じました。
2. 賑わいの街で味わう「福」と「旨」
参拝後の楽しみは、活気あふれるおはらい町とおかげ横丁。
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赤福餅: 本店でいただいた作りたての赤福は、なめらかな餡の筋が美しく、お餅の柔らかさが格別。添えられた番茶の渋みが、優しい甘さを引き立てる至福の一服でした。
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伊勢うどん: 驚くほど太く柔らかい麺に、真っ黒なタレ。見た目の濃さに反して、出汁の旨みが効いたまろやかな味は、長旅の体に優しく染み渡りました。
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食べ歩きの誘惑: 香ばしい香りに誘われた「豚捨」のコロッケや、ぷりぷりの「まる天」の磯揚げ。どれもが素朴ながら力強い味わいで、歩くほどに胃袋が満たされていきました。
3. 旅を終えて
歴史ある街並みを背景に、行き交う人々の笑顔。伊勢は、ただの観光地ではなく、訪れるたびに「おかげさま」の気持ちを思い出させてくれる、温かなエネルギーに満ちた場所でした。