
愛媛・松山への旅は、まさに「文学と歴史、そして優しい湯の香りに包まれる、穏やかで贅沢な時間」でした。
旅のハイライト
夏目漱石の小説の世界
松山に降り立ってまず目を引くのは、街中をトコトコと走る「坊っちゃん列車」の愛らしい姿です。夏目漱石の小説から飛び出してきたようなそのレトロな風景が、街全体にどこか懐かしく、温かい空気感を与えていました。
山の上に天守がそびえる松山城
旅の象徴である松山城では、その圧倒的な存在感に息を呑みました。ロープウェイで登った山頂に現れる連立式天守は、まさに難攻不落の構え。城内を歩けば、木造建築ならではの木の香りと冷たい床の感触が、江戸時代へと意識を引き戻してくれます。天守閣から眺めた、瀬戸内海に沈む夕日の美しさは、一生忘れられない景色となりました。
日本最古のお湯・道後温泉
そして、外せないのが日本最古の湯・道後温泉です。保存修理工事を終えて全開となった「道後温泉本館」の風格、そして「飛鳥乃湯泉」の現代アートと伝統工芸が融合した空間。どちらも、単に浸かるだけでなく「文化を味わう湯浴み」という特別な体験をさせてくれました。湯上がりに浴衣姿でハイカラ通りのショップを覗き、愛媛名産のすだちやみかんのジェラートを頬張る時間は、まさに至福のひとときでした。
食においても、新鮮な鯛の刺身を特製のタレと卵に絡めていただく宇和島鯛めしの濃厚な味わいには、ただただ感動するばかり。
最後に
歴史の深さと、瀬戸内らしい穏やかな人の良さ。松山は、訪れる人の心を優しく解きほぐしてくれる、魔法のような街でした。


